オルゴール(ミュージックボックス)その他

music box

オルガニート

 

 

 

現在もっとも注目されているオルゴールは、実はこのオルガニートではないでしょうか?

なぜかオルガニータとも呼ばれているようです。

とても単純な構造をした安価なオルゴールですが、パンチカードに空けられた穴でスターホイールを廻して好きな曲を演奏できます。

つまり、ディスクオルゴールの基本機能を備えたオルゴールのユニットなのです。

作っている会社は三協精機SANKYO)です。

 

最近では、このオルガニートとそっくりなオルガニート互換機が別の会社から、さらに安価に出回っています。


音域

基本となるタイプは15と20本の歯を持つコームの2タイプです。

つまり15音の約2オクターブと20音の約3オクターブの音域がとれます。

ただ、ダイアトニック(ハープのページ参照)ですので半音がありません。

オルガニート15 TDM213 音階表
C D E F G A B C D E F G A B C
ファ ファ

 

オルガニート20 TDM202 音階表
C D E F G A B C D E F G A B C D E F G A
ファ ファ ファ

 

理想を言うと、トーレンスリュージュAD30シリーズと互換のある30音があれば良いのですが、無理な注文なのかもしれません。

 

現在販売されている関連商品は以下の通りですが入手が容易なものは上の2つの手回しオルゴールのタイプです。

  歯数  
TDM213 15 手回し
TDM202 20 手回し
TDM250 20 モータードライブ、組み込み用
TDM251 22 モータードライブ、組み込み用
TDM252 45 モータードライブ、組み込み用

大きさはかなり違います。


自分で作るカード

オルガニートの特徴として、自分でも曲を打ち込める。ことが挙げられるでしょう。

オルガニートは穴の開いていないパンチカードに自分で穴をあけることにより好きな曲を演奏させることが可能です。

パンチカードには五線譜のようなマークが書いてあって、演奏したい音符のところを付属のパンチで穴を空けていけば良いのですが、この専用パンチが安物のために1曲終わる頃には手が痛くなってきます。

値段が値段なのでしょうがないことだと思いますが、別売でもう少し頑丈なものも販売して欲しいような気がします。

また、半音が無いために自分の好きな曲を演奏しようとする際に、移調をする必要があります。

また、編曲をする際に、あと1音あれば・・・という事も良くあります。


ディスクタイプ

オルガニートは少しのパーツの変更でディスクも演奏できるようになるために、時計や、玩具やギフトグッズにはかなり多く組み込まれています。

少しだけ部品が変更となり、アンティークオルゴールを思わせるディスクを抑え込むアームが付きますが、基本は同じです。

またその際には手回しではなくて、多くはモーターを使っているようです。

海外ではミスタークリスマスというブランドの製品でアンティークを意識したギフトグッズが非常に多く出回っており、それには、このオルガニートが使われているものもたくさんあります。

ミスタークリスマスの製品の良い点は、買った時から15曲から30曲ぐらいが聞けるように最初から多くのディスクがついてくるところです。

日本へも輸入されているようですので、輸入雑貨店などで購入できます。

ただ毎年モデルチェンジをしているようなので、欲しいと思ったタイプがいつでも入手可能というわけではありません。

ミスタークリスマスのオルゴール

 


値段

以前にユニットを購入したときには、業者価格でしたので非常に安かったのですが、一般的には15音のタイプで1500円以上、20音のタイプで3000円以上でユニットが売られています。

それに箱がついて値段が決まりますので、むしろボックス代の方が高くつく場合の方が多いでしょう。

音の響き具合は、99%ボックスとその固定方法に因るので、良いものを買いたいものです。

でも、値段と比例していませんので、できれば買う前に音を試して聞いてみたいものです。

 

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