オルゴールの復活
Revival of Music Box

三協精機製作所

SANKYO

Japan 1946-

日本電産サンキョー株式会社に社名変更

 

三協精機がオルゴールを作り出した終戦直後から、アメリカの玩具メーカーのフィッシャープライスのオルゴールを全て手がけて、一躍オルゴール業界でその名を有名にしました。

戦後のオルゴール市場はリュージュトーレンス三協精機で競いトーレンスはかなり影響を受けたものと思われます。

おそらく、オルゴールのことは知らない人でもSANKYOのマークの入った小型オルゴールは1台や2台は持っているのではないでしょうか?


ベルボックス?

私のイメージでは、(書き方が悪いのですが、)安い小型シリンダーオルゴールSANKYOで日本製、高いオルゴールはリュージュでスイス製というように子供の頃に頭の中に入ってしまったので、最近のSANKYOのオルフェウスなどを見てもあまり心がトキメキません。

むしろ、上の写真のように見かけは豪華そうだが、演奏はムムムッといったオルゴールの方が興味を惹かれます。

きっと、安いコストで(アンティークの)蜂がベルを叩くベルボックスを作ろうとしたのでしょうが、量産という意味でこのようなものはかなりきつかったのだと思います。おまけにダブルコーム(櫛歯が2つ)ですが・・・・

(このホームページでSANKYOのオルゴールの写真を載せるならば普通のオルゴールを載せても面白くないと思い、これを紹介しなくてはとずっと思って大切にしていました。)


オルフェウス

ここまでの書き方ではあまり良いイメージがないように書いていましたが、現在のSANKYOは違います。

SANKYOのオルフェウスシリーズは高級オルゴールという名目で最近良く見かけるようになりました。

あのレベルのオルゴールをすべて量産で作り、あのコストで販売するわけですからある意味で革命です。

しかも、曲目が日本人好みを選び今のSANKYOのオルゴールはイメージを変えつつあります。

意見はわかれるようですが、あの値段であのクオリティは評価できると思います。


ディスクオルゴール

最近オルフェウスの名前で、大型、中型のディスクオルゴールも手がけるようになりました。

大きいもので80弁?、電動式です。価格も300万以上で少し高いような気がします。

45弁で35万程度です。


 

オルガニート(手回しオルゴール)

さらに、手回しオルゴールオルガニートの販売です。

穴の開いたパンチカードを使い、安価ながら、いろいろな曲を演奏することができます。

さらに、オルガニートは穴の開いていないパンチカードに自分で穴をあけることにより好きな曲を演奏させることが可能となりました。

また、オルガニートは少しのパーツの変更でディスクも演奏できるようになるために、時計や、玩具やギフトグッズにはかなり多く組み込まれています。

また、組み込みの際には多くはモーターを使います。海外ではミスタークリスマスというブランドの製品でアンティークを意識したギフトグッズがかなり作られていて、日本にも多く輸入されています。


とにかく安い組み込みオルゴールの市場では世界一で、日本の輸出製品の代表的なものがこのSANKYOのオルゴールだったわけですからその功績はまさに賞賛に値します。

 

 

 

 

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