オルゴール
Musical box

オルゴールの種類

The kind of music box

 

オルゴールの種類はご存知の通り大きく分けるとシリンダーオルゴールディスクオルゴールの2種類です。

 

細かく別けると少しの構造の違いや、筐体(外装)の違いなどで、呼び方が異なる場合がありますが基本的には上記の2つです。

 

なぜ基本的かというと、ディスク状ではないコップのような形をしたカフスを交換するものや、厚紙のロールを通して演奏するものなどもあるからです。

いづれにしても、これらの分類方法は音符の記録をするものが変わるだけです。


主に、シリンダーオルゴールの場合には、有名なものでベルドラム(太鼓)が入ったオーケストラボックスを始めとして、様々な楽器が入ったオルゴールがあります。

それに対して、ディスクオルゴールは、ベルや鉄琴をつけたもの以外には、あまり他の楽器をつけたものは多く生産されなかったようです。

これについては別のページでもう少し詳しくまとめます。

特にオルガンの組み込まれたディスクオルゴールはディスクに刻み込む音符の問題から、ほとんどないのは残念です。

このホームページでは、特に注釈がない場合は今のオルゴールではなくアンティークオルゴールについて書きます。

 

シリンダーオルゴール(5インチ以上のシリンダーを対象)

ディスクオルゴール(5インチ以上のディスクを対象)
曲数 1本のシリンダーに普通 6−12曲 普通1枚のディスクに1曲、ディスクを交換するごとに曲を変えられる
購入者 主に貴族 少しお金持ちの庶民から貴族
デメリット 曲の交換が基本的にはできない。

ディスクを交換するのが不便、

普通、複数の曲の連続演奏ができない

生産性

1台1台手作り、生産性が悪い

(演奏する曲によってコームも設計されるために互換性がない)

量産(コームは同じタイプのオルゴールの場合は共通)
メリット 汎用性はないが、個性的で、特徴的な凝った仕様を盛り込める 汎用性が高い
当時の推定金額(今に換算) 100万ぐらいから上限なし 10万円(小型)ぐらいから大型アップライトで300万円ぐらい

 


また、さらに細かい分類方法としてサイズにより分けられることがあります。

ただ、サイズで分けることはあまり意味があるわけではありません。

ただ、ディスクなどの場合は、何分ぐらいの演奏ができるか、コームの歯数はどれくらいかなどのある程度の判断ができます。

サイズでの分類

サイズでの分類はアンティークオルゴールの場合だと以下のようです。

しかしながら、現代のリュージュや少し前の時代のトーレンスなどの小型のシリンダーオルゴールなどは、比較にならないほどの小型化がされているために、この表は該当しません。

種類 サイズ   箱のサイズに目安
シリンダーオルゴール 大型 シリンダーの大きさが15インチ以上もしくは、オーケストラボックスなどの大きなケースに入っているもの。上限は果てしない? 30インチ以上
中型

最も普通なのは9インチぐらいから13インチぐらいのもので6曲から12曲ぐらいを演奏するもの比較的入手しやすい。

23インチぐらいまで
やや小型 シリンダーが5インチ以下で、曲数などもほとんどのものが4曲以下、比較的安価。 8インチぐらいまで
小型 主に組み込み用で、宝石箱など、他の日用品に組み込まれることが多い 2−3インチ以下
ディスクオルゴール 大型 ディスクのサイズが13インチ以上(15.5インチ以上)判断基準が人によってかなり違うようです。 16インチ以上
中型 ディスクのサイズが9インチ以上  
小型 ディスクのサイズが4.5インチぐらいから  

 

 

 

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