コスチュームジュエリーはかなり古くからあったと言われますが、実際に普及されたのはヴィクトリア時代からだと思います。

今を遡ること１００年は間違えなく経過していますから、アンティークジュエリーの時代でもコスチュームジュエリーはあったといえます。

実際に、アンティークジュエリーを探してみると、ダイヤモンドの代用品として水晶などを使ったものなども見られますが、ヨーロピアンジュエリーではガラスを使ったものなども見られます。

デザイナーにとって高価な宝石を使うジュエリー（ファインジュエリー）は失敗が許されないだけでなく、大きな作品を作りたい場合にコストや調達の問題から断念せざるを得ませんでした。

また、ジュエリーはその豪華さが魅力なのに対して、それを身に付けること自体が盗難や身の危険があるということもあり、貴族の間でもごく身内のパーティや正式なパーティなど以外は本物を付けないという考えはあったようです。

そんな時代を助けるようにスワロフスキーのような綺麗なカットする技術や、鉛をいれたクリスタルガラスの量産などが発展して、大量の石を使ったデザイン重視なコスチュームジュエリーが作られるようになりました。

当時にして、本物とは格段の値段の差があったにしても、今に考えてみれば非常に高い金額のものが多くの人に売られるようになりました。

これはある意味ジュエリーの考え方の２つの文化への枝分かれともいえます。

そして、それらを区別する意味でコスチュームジュエリーとファインジュエリーという言葉が生まれたようです。