オルゴールの保存状態

music box
オルゴールの湿度
 

 

あなたの楽器が10年後にどのような状態になっていますか?

 

湿度の問題は詳しい資料もあまりなく、しかも、適当?なコメントが多くあり、 私もかなり悩まされた時期があります。

それで、私は、自分で実験をしようとかなりやっていたのですが、それでは結果がでるまでに時間がかかりすぎることが わかりました。

 

そこで気がついたのが、私の趣味のひとつの楽器のコレクションが現在どういう状態で、それが、どのような状態で今まで 保存されてきたかを調べることでした。

ましては、あなたの楽器が100年後にどのような状態になっていますか?

といわれても答えられる人はいませんよね!

でも100年経った楽器がどこでどのような状態で保存されていたかを調べれば、その方法や場所が正しかったかは 一目瞭然です。


それで、どのような症状になるかについては、ハープのサイトに書きましたのでそちらを参照してください。

まずは

何年たつとどうなるかの現象については経年変化に書きました。

古い楽器の場合には保存方法にその方法を書きました。

オルゴールも楽器ですから実際には、同じことが言えます。

 

でも箱の中にいれてしまっておくのは実際には現実的ではありませんね!

ということで実際に楽器を出している状態で保存するには、どうしたら良いか?というと

部屋の中の湿度や温度を調節する

以外はないのです。


木:

湿度は40%から50%ぐらいの人にとってやや乾燥気味に感じるぐらいが良く、それ以上に空気中の湿度を調整できるものを部屋や 楽器の近くに置くことが良いと思われます。

せめて、60%程度の湿度に抑えたいところです。

つまり吸湿、吐湿?ができるものがあれば良いのです。

楽器の塗装にも因りますが、ヒビが入るものはもともとの木の乾燥状態が悪かったり、どの時点かで給水したものが、乾燥するときです。

壊れだすと意外に早く壊れていきます。 白木の楽器などはまた別です。

 

よく湿度は75%ぐらいまで良いと書いてあるのを見ますが、75%の湿度を吸った楽器が、冬になって、低い湿度になると割れ出します。

海外のような気候であれば、この点はあまり問題がないのですが、日本の気候は特別だと思わないといけないでしょう。

 


金属:

逆に金属部分は、水分がついたり、油分がついたりする以外では、自然の酸化しかありません。

普通オルゴールは金かニッケルのメッキの部分は、そのままでも100年もちます。

問題は銅や真鍮、鉛や鉄の部分です。

銅や真鍮は触らなければ自然に酸化した色になり侵食は殆どしませんから、磨けば殆どの場合に復元できます。

ただ鉛や鉄は酸化しやすい上に、錆びだすと急ピッチで侵食が始まります。

そのために、オイルなどで表面に塗って皮膜を軽くつけるのが良いと思います。

オルゴールの金属部分は幸いにも木で覆われたものが多いので、それでもだいぶ錆びの保護になります。

コームなどの金属を守るという意味では、むしろ乾燥気味のところで保存して木部は壊れても良いと割り切るのも手です。

なにしろ家具部分は、メカ部分に比べて今でも作ろうと思えば作れますから・・・・

急速な温度変化、特に結露には気をつけてください。

窓際には、オルゴールをおいてはいけません。

太陽光線は楽器の敵です。

 


急速な変化:

湿度や温度の急速な変化は、それはそれであまり良くないと言えるでしょう。

楽器や、その置かれる場所によって、最適な状態は決まりますから 少しづつ状態を見て、その楽器たちが最適になる状態を探さなくてはなりません。

もし、急速に変化させてしまった場合は、以下のことをしてみてください。

木部については、軽く乾いた布などで拭いて汗をかいていたり、目に見えない水蒸気が付いていたりしたものをふき取ります。

乾燥していても、この行為自体は問題が無いのでやってみてください。 また、部屋にダンボールなどを多目に入れるなども効果的です。

逆に乾燥しすぎた場合には、楽器と少し離して、小さな植物をおくのも手です。

鉢の土の乾燥具合で部屋の乾燥具合いも わかります。

でも間違っても部屋をジャングルにしないでくださいね! 何事もほどほどに・・・・・

 

今後このページも更新していく予定です。

 

 

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