モアサナイト モアッサナイト とそのテスター  

  モアサナイト モアッサナイト モイッサナイトとそのテスター  

このページはジェムテスター ダイヤモンドテスターのつづきです。

宝石鑑別テスターについての記事を書いていたところ、モアサナイトについて問い合わせが多かったのでこのページを作りました。

ダイヤモンド類似石として、一躍脚光を浴びたモアサナイト(モアッサナイト)ですが、この石は他の類似石とは異なる点があります。

まず取り上げなくては成らないことは、その輝きにあります。(下の表参照)

カラーがあまり良くない点と少しカットが良くない点を挙げられる場合がありますが、普通に見た目ではなかなか判断がつきません。

 

1893年に、フェルディナンドフレディリックヘンリモアッサン博士は、アリゾナ州ディアブロ渓谷で隕石孔から彼に持って来られた地質学サンプルを調べ、綺麗な結晶を発見したのが始まりです。

実際には天然石でダイアモンドの類似石として使用できる程大きいものもありますが、透明な結晶は発見されていません。

その後CC社(Charles & Colvard)により合成方法が発明され1900年後半から、合成モアッサナイトが市場へ出回っています。

その石は、運悪く、ダイヤモンドテスターによりダイヤモンドと判定されてしまうことから、市場では非常に悪い印象をもたれました。

今ではモアサナイトテスターと呼ばれるテスター類などもできて、この石をダイヤモンドと判別がされるようになりました。

日本ではモアサナイトダイアモンドという名前をつけたりして、販売しているものが多数見られます。

実際に、モアサナイトを作っているCC社がその名前をつけていないのですから、そのようなものは存在していないと解釈します。

また、これらをオークションなどで購入する場合には、ほとんどのものが偽物のモアサナイトであり、キュービックジルコニアの場合が多いです。

私も幾つか物色しましたが、ほとんどの場合に、それがモアサナイトであるかのチェックをしたものではなく、モアサナイトテスターすら持っていない業者が販売していたりします。

本来モアサナイトはダイヤモンドの類似石として考えた場合に、キュービックジルコニアの100倍以上も高い値段がついているものですから安価に販売をすることはできません。

日本でダイヤモンドのフェイクとして販売されたものは、ハイクオリティの偽物として作られたもので、ほとんどの場合、シルバーのロジウムメッキのような安い材料を枠に使わず、プラチナを使います。

ルーペなどでも複屈折のために大きなものであれば見分けがつきます。またカットの形状が少し特徴がありますがここでは触れません。

現在いろいろなウソの情報も流れています。正しいテスティングをして判断するようにしましょう。

名称 ファイアー 輝き(屈折率) ラスター モース硬度 強度
モアッサナイト 0.104 2.65-2.69 20.4% 9.25 excellent
ダイアモンド 0.044 2.42 17.2% 10 excellent
*
ルビー/サファイア 0.018 1.77 7.4% 9 excellent
**
エメラルド 0.014 1.58 4.8%

7.5 -8.5

good to poor
キュービックジルコニア 0.065 2.20

8.5

excellent
**

* except good in cleavage direction ** except twinned stones

上記はCC社の表を元にCZを加えて作成したものです。

 

 

 

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