ビンテージジュエリー

ビンテージという言葉にあまりなじみがないかもしれませんが、ほとんどの場合に１９５０年から１９７０年ぐらいまでの間の古き良き時代をビンテージと呼んでいるようです｡

しかし、時には終戦後から１９８０年ぐらいまでに、広く解釈されることもあり非常に曖昧な言葉です。

その時代のジュエリーをビンテージジュエリーと呼ぶわけですが、その傾向は一口では言いあらわせません｡

まず、１９５０年、６０年、７０年とそれぞれ傾向が違うどころか、数年ごとにファッションとともにブームが来ていたわけですからその種類は多く、さらに西欧とアメリカとでも違います。

おそらく、この時期に多くの変化をもたらしたのが、コスチュームジュエリーの発展かもしれません。

従来宝石などを使ったファインジュエリーは、庶民にとって高価でコレクションすることはできませんでした。

既にヴィクトリア時代からあったコスチュームジュエリーですが、この時期に本当に目覚しい進化を遂げました｡

その材質の向上や、技術の高度化だけでなく、デザイナーの新しい発想が次々とデザイン化されたデザイナージュエリーが次々と、製品化されました。

また、テレビや雑誌などの発達により、有名スターの身に付けたジュエリーやファッションがブームになることがあり、メディアによる流行は波のように次々と押し寄せました。

時には偽物が出るほどヒットしたデザインも出現し、大きな市場の活性化がされたのもこの時期です。