E 楽器紹介
MUSICAL INSTRUMENTS minority

E2 バイオリンウケ

VIOLIN-UKE

 

 

 

 

弦の数

32本 Strings 32
音階 ダイアトニック(Fは#) Scale diatonic
コード専用弦 あり16本(4コード) Chord Strings 16strings 4Chords
コード演奏機能

なし

Chord Function no
サイズ   Size  
サウンドホール Sound hole 1
推定販売年

1930年ぐらいから1960年ごろ

(1920年代から1972年という説もあり)

Age(circa)

1930-1964

 

複弦 なし (paired)Double string(like mandolin) no
現在の入手におけるレア度 ★★★★★ Rare 5/10
サンプルのメーカー marxochime colony Maker

marxochime colony

(1926-1969)

 

基本構造:

左右に弓で弾く弦が8本づつ、間に挟まれるように中央に4コード16本の弦が張られています。

演奏概略:

机のような平らな所において演奏します。

右手で弓を持ちメロディを、左手は爪(ピック)で伴奏担当します。

弓は押しても退いても(アップとダウンとでもいうのでしょうか?)音を出すことができますから、左右に分かれた8本づつの弦をどのように移動すれば効率的かを考えれば早い演奏も可能です。

基本的に弓で2本の弦を弾くことはありません。

名前の由来(推測):

バイオリンとウケ(ウクレレ)の中間ということから、この名前を付けたものと思われます。

 

32本のチューニングをするときに間違えないように慎重に行なわなければなりません。(私は良く間違えます。)

MARX INSTRUMENT

のオリジナル商品であるというマークが貼られています。

この複雑な弦の張り方はとてもリペアしにくいです。

もし、これから購入を考える方は必ず弦が全て張られていることを条件に探した方が良いと思われます。

実際には左右のバイオリン部を担当している弦は8本しかなくそれを折り返すことによって16音を作っています。

 

バイオリンウケはウケリンと同様に、人気のある機種だったため様々なタイプがあります。

右の写真はラベルはMARXOLINですが、バイオリンウケの別の形で、機能的には同じです。

個人的に言うと、右の写真のタイプの方が演奏しやすいです。

詳しくはVIOLIN−UKE(TYPE2)へ

 

コメント

 

一番最初に載せた迷彩カラーが施された楽器の写真が、最もバイオリンウケらしいデザインです。

むしろ、私が説明に使ったサンバーストカラーの方が珍しいと言えるでしょう。

この楽器については、非常に多く製造したらしく、さらに1964年まで製造されたようなので入手は比較的簡単です。

アメリカの楽器屋さんに「欲しい」と強く頼むと探してきてくれることもあるぐらいです。

楽譜も多く出ていて、ウケリンと同様に愛好者?が多くいたものと思われます。

機能的にもほぼ同じでウケリンの小型版といった感じで、しかも非常に安い値段で訪問販売していましたから当時の人を魅了したはずですし、さらにウケリンよりもボディのサイズが小さいために持ち運びが便利です。

(丁度、マンドリンやバイオリンを持ち歩くような感じです。)

この楽器に付属する弓はとても使えるものではなくおもちゃのようなものなので、本気で演奏するならばバイオリンなどの弓を使う方が良いと思います。

 

 

 

 

 

弓で弾く弦

音階 G A B C D E F# G A F#
番号 10 11 12 13 14 15 16
弦数

 

 

ハープとして弾く弦(コード)

音階 G C# E F#
番号
弦数

 

 

8ve

 

8ve

 

 

ハープとチター HOME