E 楽器紹介
MUSICAL INSTRUMENTS minority

E12 トレモロア

Tremoloa

 

 

 

弦の数

17本

Strings 17
音階 クロマチック(メロディ弦1本のみ) Scale chromatic
コード専用弦 4コード 16本 Chord Strings 4chord 16strings
コード演奏機能

なし

Chord Function no
サイズ 660mm 255mm Size 26" long and 10" wide
サウンドホール 2 Sound hole 2
推定販売年

1930-1960

Age (circa)

1930-1960

複弦 なし Double string(like mandolin) no
現在の入手におけるレア度 ★★★★★  Rare 5/10
サンプルのメーカー the Manufacturers Advertising Co. of Jersey City, N.J. Maker the Manufacturers Advertising Co. of Jersey City, N.J.

 

 

基本構造:

4つの伴奏用コード(16本の弦)と、1本のメロディ弦で構成されています。

長いアームの先にボトルネックが付いていて、さらにその先にピックがついています。

演奏概略:

机のような平らな所において演奏します。

右手でメロディ弦の上にボトルネックを滑らせ、さらにピックではじきます。

ボトルネックはアームの先についているため長い金属製(銅)のアームを左右に動かし、弾きたい音階の位置でアームを下に下げると

ピックが弦をはじきます。

音が出ているうちに、アームを左右に動かすと音がグリッサンドできます。

左手は伴奏を担当します。

 

名前の由来(推測):

不明

 

 

非常に説明しにくいのですが

ピンク色に塗っているのがメロディ弦です。

3のアームを操り、1のボトルネックをメロディ弦の上をすべるように転がします。

そして、アームを下げることによって2のピックで弾くという仕組みです。

 

 

メロディは1本の弦をスチィールギターのようにボトルネックをスライドさせて音階を作ります。

そのために、弦の下には音階表が貼られています。

 

 

あまりハワイアンらしくないコードです。

むしろE13 ハワイアンティプルの方がハワイアンには向いています。

 

 

コメント

この楽器は本当に、見た目からどのように演奏するかはわかりませんでしたが、買って届いた時には、すぐに理解できました。

ハワイアンの音楽として、1本だけの弦をメロディに使うというのは少し寂しい気はしますが、スチールギターにはできない、お手軽な伴奏と言い、なんともいえない雰囲気を出せます。

さらに、これを未だに演奏しているプロの演奏家もいるらしいです。もちろん教則本も現在でも売られているようです。

しかしながら、これを主に売られたのはハワイではなくて、アメリカ本土ですから、ついてくる楽譜のほとんどはハワイアンではありません。

ケンタッキーホームなどの、フォークソングをこれで演奏できるわけですが、メロディがフニャフニャしてなんかしっくりいきませんでした。

 

 

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