フランスで誰もが思うことは、そのお店の数もさることながら、お店の中にある商品の豊富さに思わずため息をつくことでしょう。

私の日課は、新しいお店に入り多くの菓子を見て、食べて、そして真似をするところから入りました。

最初に焼き菓子に興味を持ったのはトゥールの町で食べたひとつのパイ

パイは外から見ればどれも同じだけれど、ひとくち食べたときに口の中いっぱいに広がる味と食感が勝負なのです。

今日でも、その時に知った驚きを大切にしています。

日本では残念ながらこのようなパイは見つけにくいですね！

ショーウインドウを見ているだけでも楽しくなるこの町で、多くのことを学びました。

それはむしろお菓子の作り方ではなくて、お菓子とどう仲良く付き合うかです。

お菓子は本当に気まぐれなんです。

道具がひとつ変わればレシピが同じでも全く違うものになることすらあります。

ここで覚えたことは、

本当に小さなお菓子でも、一つ一つ手をかける。

口の中で一瞬に溶けてしまうチョコレートも、

その何倍もの時間と手間と愛情をかけて作ります。

それがおいしさにつながるんですね！