カメオ

カメオといえば、普通はブローチかペンダントヘッドを思われる方が多いと思いますが、実際には多くの宝飾品に使われ、その大きさもいろいろで、手でもてないほどの大きさのものもあるそうです。

カメオはいわば、貝や石などの彫刻の可能な素材を使って作られた芸術品です。

カメオの良い悪いを見分ける方法はいくつもあります。

普通は材質や、その手法や、精巧さ、図案や構図の良さなどの総合的な芸術性が価値として評価されます。

１ｃｍの中に髪の毛が何本刻まれているか？まつげなどが掘り込まれているか？など様々な点で価格が何倍にも変化します。

偽物が多いのも、その芸術性から来ているのかもしれません。

良いカメオを多く見ていれば、まず単純な線の駄作？や偽者のカメオには興味がもてなくなると思います。

ただ本物である程度のものが数万円で買える事は絶対にありません。

つまり良いものが格安で入手できないのが他の宝石などとの大きな違いです。

また、最近では練り物でできた偽物も多くあり、中には精巧に作られているものもあります。

良く、光をとおして、練り物を見分ける人がいますが、最近のものではその判別は難しい状態です。

むしろ顕微鏡で表面を見る方がずっと効果的です。

彫刻として考えて、くっきりとした彫り物の線がでていない解けたようなものや

髪の毛などが非常にシンプルな線でとられているものや、

かなりデッサン的にまずいものは偽者の率が高いです。

髪の毛１本1本を刻み込まれているカメオ

最近のカメオは彫りやすい素材のものも多く出回っていますし、道具も良くなりアーティストの作品が多くなり、従来の神話の世界などからモチーフが近代的になり変わったものまで幅が広がってきています。

また中にはコンピュータを使った手彫りではないものもありますが、(残念ながら）見た目では私には見分けがつきません。