インクルージョン

例えば、同じルビーやサファイアでも、とても綺麗に輝く宝石と、そうではないものがあります。

それらの違いは光の屈折によって起こるために、表面のカットや傷以外に、その石の中にある不純物（別の成分や気泡、有る意味ゴミなど）などがあると濁って見えたりします。

その中に入っているものをインクルージョンと呼びます。

インクルージョンは肉眼で見れるものから、ルーペや顕微鏡で見ないと見れないものまで大きさも形もいろいろです。

時には石の中に大きなヒビなどがあるものもあります。

このインクルージョンはその商品価値を下げる場合もありますが、ある意味、人間の指紋のようなものでその宝石を特定することに役立ちます。

また合成石との区別にもこのインクルージョンが役に立ちます。

高価なジュエリーを買った場合には、これらのインクルージョンについては、鑑定書や鑑別書に記載される場合が多く、その宝石自体の種類やその石の特徴を特定します。

もしあなたが、宝石に詳しくなりたいのであれば、まずは多くの石を見て、その石特有のインクルージョンがどのようなものかを調べる必要があります。