オルゴールの衰退
Decline of music box

フォノグラフ

PHONOGRAPH

 

発明王エジソンが開発したものの一つの蝋管再生機フォノグラフです。

エジソンが初めて蓄音機を製作したのは1877年と学校で習うそうです。

蝋管とは蝋(ロウ)を円筒状にしたものに溝を掘って音を記録再生するもので、直径2.25インチ(65mmぐらい)、長さ4インチ(100mmぐらい)です。

蝋管のことをシリンダーと呼びますが、このサイトではシリンダーオルゴールシリンダーと紛らわしくなると困るので、なるべく蝋管と表示します。

再生するものが蝋管再生機で、録音するものが蝋管録音機です。

そのうち多く販売されたものは、もちろん 蝋管再生機です。

その中でもヒット商品はこのエジソンスタンダードフォノグラフでしょう。タイプがいろいろありますが、基本機構はほとんど同じです。

最初の録音時間は30秒から、1分、2分、4分と増えて、2分と4分の再生できるフォノグラフが普及しました。

後に蝋管は円盤状に代わり、記録時間の長いレコード盤となりました。(なにしろ、レコード盤は両面使えますから)そしてグラモフォンへと時代を引き継ぎます。(厳密に言うと両方の時代もありました。)

蝋管は落とすと割れてしまうだけでなく、ホコリにも弱く、お世辞にも綺麗な音で再生されるものではありませんでした。

海外からこの蝋管を取り寄せると2個に1個はちゃんと再生されないぐらいだと思った方が良いでしょう。見た目が綺麗でも、音に障害あがあるものは見ただけではあまりよくわかりません。


 

 

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